更年期障害を治療する女医

2016.11.22

低用量ピルとIUSの仕組みについて

低用量ピルとIUSは、高い避妊効果を得ることができる避妊方法です。低用量ピルの仕組みは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンが含まれていることにより、排卵を抑制する働きなどがあります。女性の身体は、排卵、受精や妊娠の準備、月経のサイクルを毎月繰り返しています。この周期をコントロールしているのが、脳の中枢である脳下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンです。通常であれば、この性腺刺激ホルモンが卵巣を刺激することで、排卵が発生しますが、低用量ピルを服用することで、脳下垂体が身体の中には女性ホルモンが十分にあると判断し、性腺刺激ホルモンの分泌を抑えます。その結果、卵巣が刺激されずに排卵が抑えられ、受精や妊娠がありえなくなります。低用量ピルには、排卵を抑える働き以外にも、受精卵を着床しにくくする働きや子宮頚管の粘膜を変質させることで精子が入り込まないようにする作用があります。
IUSの仕組みは、子宮の中に黄体ホルモンを持続的に放出する子宮内仕組みになっています。IUSは、子宮内膜に作用するため、子宮内膜が薄くなり、受精卵の着床を妨げたり、精子が膣の中から子宮へと進入を妨げるために子宮の入口の粘液を変化させたりする働きがあります。一度挿入することにより2年から5年間避妊することが可能となり、低用量ピルのように毎日薬を服用する必要がありません。IUSは、子宮内に器具を入れることになるため、適している女性と適さない女性、注意が必要な女性に分かれています。IUSが適している女性は、これ以上妊娠を希望しない女性や長期にわたっての避妊を望む女性です。出産を経験していない女性は、使用に関して注意が必要となります。

低用量ピルの効果は避妊効果だけではありません。生理不順や不正出血にも用いられ、さらに更年期障害を緩和させる方法としても低用量ピルを用いた治療方法があります。当サイトでは低用量ピルと更年期障害についてまとめております。